安いカラコン
●他の病気が関係するその他の糖尿病。
その他の糖尿病の場合、ほとんどが実は他の病気が原因で起こる二次性糖尿病とよばれるものです。
膵炎やクッシング症候群(副腎皮質ホルモンの過剰による病的症状)などの病気によって糖尿病が引き起こされます。
●ランゲルハンス島が炎症を起こすのが原因。
なぜ、突然にインスリンが分泌されなくなってしまうのかということですが、これは、インスリンを分泌する膵臓のランゲルハンス島が炎症を起こすから、と考えられています。
それでは、なぜ炎症を起こすのかというと、次のような原因が考えられます。
自己免疫反応、私たちの体は外敵から身を守るために、体内に異物が入ってくると、その異物を攻撃する、免疫という仕組みを持っています。
ところが、まれにその免疫機構がトラブルを起こして、自分自身の体の成分を外から入ってきた異物と認識して、免疫反応を起こしてしまう場合があります。
これを「自己免疫反応」とよんでいますが、このために自らのランゲルハンス島を攻撃してしまい、炎症を起こしてインスリンが分泌されなくなってしまうというケースです。
特殊なH―A抗原を持っている、H―A抗原というのは、白血球の中のリンパ球を調節する遺伝子のことです。
このH―A抗原の中で、DR4と9というタイプの遺伝子を持っている人に、この病気にかかる人が多いということが最近わかってきました。
ただし、前者にしろ後者にしろ、それだけの理由でこの病気が起こるわけではありません。
そのような因子を持った人が、何らかのウイルスに感染したとき、それが引き金となって発病すると考えられます。
ウイルスの種類としては、流行性耳下腺炎(いわゆるおたふく風邪)や風疹のウイルス、あるいはインフルエンザウイルス、コクサッキーウイルスなどです。
ただし、これらのウイルスは、よくあるウイルスです。
勘違いしてはならないのは、これらのウイルスそのものがインスリン依存型糖尿病の直接の原因ではない、ということです。
ですから、糖尿病自体がウイルスによって伝染する、といったことはあり得ません。
●症状は急激に進むので早めに尿検査を。
インスリン依存型糖尿病の症状は、風邪によく似ています。何となく体がだるい、調子が悪いといった感じから始まります。
それがいつまでも治らず、そのうち1か月から数カ月の間に、やたらのどが渇いて、水分を欲し、トイレが近くなるという症状が現れてきます。
子どもにこのような症状が出たときには、早めに尿検査をするべきです。
●成人で発症するのはほとんどがこのタイプ。
インスリン非依存型糖尿病というのは、依存型とは違って、インスリンの分泌が多少足りないか、あるいはインスリンの働きが少々悪い場合の糖尿病のことを言います。
成人で発症する糖尿病は、ほとんどがこのタイプのもので、日本人の糖尿病患者の50〜60パーセント以上がこのタイプであると言われ、かつては成人型糖尿病と呼ばれていました。
インスリンが絶対的に足りないわけではないので、外部からインスリンを補う必要はなく(例外もあります)、食事や運動などの日常生活における注意が大きな治療のカギとなります。
このタイプの糖尿病は、生活習慣により発病を防げるのですから、摂生してほしいものです。
依存型糖尿病の場合は遺伝的な要因は少ないのですが、非依存型糖尿病は、遺伝的な要因が大きくなります。
両親が糖尿病だと、その子どもが糖尿病になる確率は17パーセントにものぼるというデータなども発表されていますが、確実な数字はわかりません。
しかし、ここ数年の糖尿病患者の増加についての統計では、遺伝的な要因よりも、環境的な要因つまり生活習慣による要因の方がずっと高いと言われています。
食べ過ぎによる肥満や運動不足、加齢、ストレスなど現代人に多い環境因子が、非依存型糖尿病を招いています。
●現代人のライフスタイルが患者を増やしている。
●知らぬ間にしのびよる症状の進行インスリン非依存型糖尿病の場合は、進行じたいがゆっくりなので、依存型とは違って、なかなか症状だけでは気がつきません。
「のどが渇く」「やたら尿が近くなる」など糖尿病特有の症状が出るころには、相当に病気が進行していると考えてください。
早期発見・早期治療のためには、定期検診を怠らずに受けて、その結果を生かすことです。
忙しさを理由に定期健診をサボってはいけません。
特に、肥満は食後のインスリンのスムーズな分泌を遅らせたり、筋肉や脂肪の側のインスリンを作用させる受け皿となるインスリン受容体に障害をもたらしたりして、インスリンの効果が十分発揮できなくなります。
太っている人が食事面に気をつけて、肥満を解消するだけで、快方に向かう例は少なくありません。
糖尿病には、インスリン依存型と非依存型があるとしましたが、わずかながらそのいずれにも属さない糖尿病もあります。
熱帯地方の発展途上国などでは、たんぱく質の摂取が少ないうえに、お酒などを飲み過ぎて起こる糖尿病もあります。
栄養不足が原因とされています。
ただし、飽食が問題になっている日本では、ほとんどこのタイプの糖尿病は見られません。
日本の場合、依存型でも非依存型でもないというケースは、別な病気が原因で糖尿病が引き起こされる「二次性糖尿病」がほとんどです。
●他の病気が原因の場合がほとんどの「二次性糖尿病」。
●慢性膵炎や膵臓がんお酒を飲み過ぎて、慢性膵炎になる人が増えています。
慢性膵炎になって、それが相当進行すると、膵臓が線維化を起こして本来の働きができなくなり、糖尿病になることがあります。
膵臓がんでも同じです。
特に、膵臓がんのために、手術によって膵臓を取り除くとインスリンを分泌できなくなるため、糖尿病が起こります。
●ホルモンが関係する病気。
二次性糖尿病の原因となる病気があります。
●膵臓やホルモンの病気などが原因となる糖尿病。
こういった病気が原因の場合には、原因となる病気を治療して回復すれば、糖尿病も必然的に治ります。
なお、まれに副腎皮質ホルモン剤や利尿剤など、薬物または化学物質が原因で糖尿病が起こることもあります。
●他の病気にも原因がひそんでいる。
血糖値が高いときには、すぐに糖尿病だと診断せずに、今まで述べたような病気が裏にひそんでいないか、あるいは長く飲んでいる薬が影響していないか、といったこともきちんと検査する必要があります。
そのうえで適切な治療を受けることです。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される「甲状腺機能亢進症」や、アドレナリンが出過ぎる「褐色細胞腫」、副腎皮質ホルモンが出過ぎる「クッシング症候群」などが原因で、糖尿病が起こることがあります。
●インスリン依存型糖尿病と非依存型糖尿病の特徴。
インスリン依存型は若い人に多い(10歳〜20歳くらい)。3〜5%急激に出る(1〜6ヶ月くらいの間に)。膵臓β細胞にウイルス感染や自己免疫が関与し炎症を起こす。インスリン療法が必要。
インスリン非依存型中高年者に多い(40歳〜60歳くらい)90〜95%。
定期健診や他の病気の診断でわかることが多い肥満型に多い傾向濃厚遺伝的素因に、肥満や運動不足など環境因子が加わる陥りにくい食事・運動療法・薬物療法など。
場合によってインスリン療法を行なう。
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